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現金で支払ってるのって、確実に損してしますよね…。本来もらえるはずだったポイントをみすみす手放していたり、ATMからの現金引き出しで利用手数料を引かれたり。

昨今、ポイント社会にも関わらず、現金決済から離れられない日本人。なぜなんだろうと考え、レジ周りを観察してみたり、人の話を聞いてみたりして、輪郭がはっきりしてきた。

その実態とは……
手持ちのお金が足りなくなったからATMで現金をおろそう。引き出す場所や時間によっては、108円、216円といったように、利用手数料がかかってしまいますよね。

仮に1万円引き出すとして利用手数料が108円だった場合、約1%の手数料がかかっていることになります。5千円を引き出した場合なら、約2%の手数料。少額をおろす人にとっては、やたらと利用手数料の存在が目立ってしまう。こまめにATMを利用する人なら、トータルで支払っている利用手数料の額はかなりのものでしょう。

一方、クレジットカード支払いにすればポイントがつくし、電子マネーやQRコード決済などを利用すれば、さらにポイントが加算されるケースも多い。明らかにお得な決済方法ですよね。

にも関わらず、手に入れられるポイントを放棄したうえで、さらにATMの利用手数料まで支払って現金決済を選択する日本人。これ、なんで…?


レジ周りを観察していると気づいたんです。スーパーや小売店などで混雑するレジ。列をなしているレジでの精算時、クレジットカードを利用して支払おうとすると、他の客から嫌悪感を示されるケースがあるんです。

高齢化まっしぐらの日本。老人のお客さんは旧来どおり現金決済が大半。そうなると、スーパーや小売店のレジのオペレーションは現金が主となる。するとどうなるか?

レジ勤務のスタッフさん、現金の処理慣れはしている反面、クレジットカードやその他の決済の処理に慣れていないケースがあり、処理にモタついてしまうことがある。また、暗証番号をプッシュする端末の利用ができず、手書きでサインを求められ場面も多い。

その様子を見た他の客たちはフラストレーションを溜めてしまい、多様な決済方法を希望する側の客が萎縮してしまう。「おいおい、レジに列ができてるのに、カードで支払いするなよな」という周りからの不満、圧力。

多様な決済方法を希望する客は、「この店は雰囲気的に現金で支払ったほうが良さそうだよね」と、次回以降の買い物時に、現金決済へと切り替えてしまう。

本来、現金以外の決済方法のほうが、レジのオペレーションはスムーズになり、混雑の緩和になるはずなのに逆効果。現場では時代と逆光した現状が繰り広げられているんです。

ちなみに海外では、周りの客からのこんな無言の圧力は珍しいそうで、だからこそ現金以外の決済方法が主流になっていくんですね。

テレビCMでもあるとおり、インバウンドで来日した外国人観光客が店側から「現金のみ」と告げられ、しょんぼりした表情で店を出ていく場面にも、度々遭遇します。おいおい、経済が縮小していく我が日本、日本人だけを相手におもてなししているようじゃ、この先、不安だぜ、とも思うわけで。


あと、クレジットカードや電子マネーなどは、目に見える現物のお金がないため使いすぎてしまうリスクがあるから怖い、というイメージ。これも、日本人の現金主義を強固にしているようです。

そう考える人の多くは、現金とポストペイ(クレジットカードなど)の2つのサイフを持っていると勘違いしているケースがあるんです。

要するに、現金で補えない部分をポストペイに託す、という使い方。今月、お金がもうないから、クレジットカードで買い物しちゃおう、というパターンです。

いやいや、そりゃ2つのサイフを持っていると勘違いしちゃったら、使い過ぎちゃうでしょ。

現金からクレジットカードや電子マネーなどの決済方法に切り替えてお得に暮らすためには、本来現金で支払っていたところの決済方法を切り替えるだけ、という意識を持つこと。

わーいわーい、手持ちの現金が減らずに買い物ができた! 魔法のカードだ! 魔法のQRコードだ! と騒がないこと、勘違いしないこと。現金も順調に消費しながら、そのうえでポストペイでの買い物まで満喫してしまっては、そりゃ痛い目にも遭ってしまいます。

痛い目に合うのが怖いから、やっぱり現金。で、は、な、く、て。そこは単に決済方法を切り替えただけ、という意識をしっかりと持ったうえでお得に利用するのが得策。日々の支払いで着実にポイントを貯めていけば、ちょっとした日用品くらいなら定期的に無料で買うこともできます。

たとえば複数人で飲みに行った会計時、割り勘だからとみんなから現金を回収し、そのまま現金で支払うなんてことも、ポイントを無駄にしていますよね。幹事的な人が代行で一括支払いし、ポイントを入手。その後、みんなから現金を回収しちゃえばいいわけですよ。


なぜこんなことを言いたくなったかといいますと、節約にマメな後輩がいまして。そいつは日常的に、待機電力を抑えるべく、出勤前や外出前にはあらゆる家電のコンセントを抜いているとのこと。

もちろん、家電の規模などにもよるものの、コンセントを抜いて待機電力を抑えた場合、月間でおよそ100円程度の節約につながる、という検証がされています。

にも関わらず、その後輩は、クレジットカード支払いを悪しき文化と考え、主に現金支払いが中心。そのため、度々ATMに寄っては現金を引き出している始末。毎回毎回、108〜216円の利用手数料を支払ってだ!

毎日毎日コツコツと待機電力を抑えるべく、コンセントの抜き差しに勤しんでいるにも関わらず、ATMの手数料を支払うことには無頓着。携帯電話のプランだって、自身の最適なパケット使用量を見直すこともなく、余分なデータ容量を確保した肥大なプランで無駄な出費。

日々の無駄を見直すことで、待機電力節約100年分くらいの出費を抑えられるのに、そこに気づいていない。そのうえ、ポイントを手にできるチャンスまで放棄している。意外と、そういう人って多いんじゃないかな、と思い、書いてみました。

耐える、耐え忍ぶ、継続するなどなど、節約って日本人の性分に合っているような気もしますが、反面、損する生き方をしてしまっていては本末転倒。お金をかしこく使う方法や情報を手に入れて、お得な生活を目指してみてはいかがでしょうか。