なるほど。

テレビCMやOOHなどの、ブランディングを主目的とした広告展開に比べ、Webでは常に効果を測定し、云々。

インプレッション、CTR、CTC、CVR、CPAと、Webでの広告には、計測すべき要因が存在し、それらは常に複合的に絡み合っているので、PDCAのサイクルが欠かせない。

そしてそれらはその先、ランディングページへとつなげるもので、そうなってきた際、LPOを施し、さらには最終の成約ページで離脱させないための、EPOへとバトンタッチする。

が、その折、ふとある記事に触れる。
そして、バナー広告の存在を再び認識する。そうして、バナー広告により、僕自身のWebの捉えかたを、ありがたくも初心に引き戻してくれた。

なんで、バナー広告には、クリエイティブ性があるのか。

「そうだ ブランディング、しよう。」

バナー広告でブランディング〜Yahoo!Japan ネット広告ガイド〜
バナー広告は、ネット広告の中でも最も伝統があり、ポピュラーな広告形態です。しかし、ここまで幅広くバナー広告が普及したにもかかわらず、その効果をクリックだけで評価される傾向があります。実際のところ、バナー広告にはほかの広告同様に、露出して見られること自体の効果、すなわちブランディング効果があります。

そうか、バナー広告の定義の一種、ブランディング広告とレスポンス広告。

もちろん、ある導線からWebに引っ張ってきたユーザーを、Web内にて成約へと誘うなら、具体的にアクションを起こさせる、レスポンス広告という選択肢となる。

が、当該記事によると、ブランディング効果をもたらすバナー広告のさらなる副次効果として、その認知の結果、リスティング広告のクリック効果もアップするという。

これは、おもしろい。

となると、ブランディング効果を主目的に置いたバナー広告という導線から、リアルの側に効果を返してやる絵も描けるではないか。

つまりは、そのバナーのクリエイティブに、広告としてのキャッチを置き、それを実店舗やイベントなどへの掴みとする。

うんうん、なんか見えてきた。何でもかんでもをWebへの導線とする展開が数多を占めるコミュニケーションプランに、逆走する爽快感。

導線というのは、実におもしろい。(ガリレオ風にあらず)

当該記事でも示唆しているように、
しかし「クリック」「コンバージョン」というわかりやすい指標に比べ、「ブランディング」はユーザー側の具体的な行動を伴わないので、数値化しにくく、その効果を調べることが難しいのです。これはすべてのジャンルの広告において言えることです。

この壁を、どうやってブレイクスルーできるかだろうな。

たとえば、リスティング広告の出稿フローなどは、大手中小問わず、潤沢なツール郡を使いこなすことによって、その差異は、非常に属人的なレベルまで、来てしまっていると思う。

となると、読めないファクターをいかに調理できるかによって、独自の切り口を持つことができるし、さらには、他社にないパフォーマンスの実現につながる。

バナー広告ひとつ。
これをプロモーションのどの部分に、どういった効果を狙って配置するかによって、その周りにある要因が、みな、ざわめき出す。

これは、目が離せない。ますます、目が離せない。

あとは、FLASH化が進むバナー広告の、ギミックの妙が、バチッとハマれば、文句なく、司令塔の如く各所に、ユーザーを誘ってくれることだろう。