こうしてオープンな世界に存在するAndroidは、どんどんと日本人好みへのカスタマイズを実現するべく有効活用され、気づけば「まるで元の携帯電話のような便利さ」+「やっぱスマートフォンはもはやPCだよね」となった、ある種の、日本流次世代ガラパゴス端末になっていくのか。

【iPhone追撃、ワンセグ・おサイフ付き投入】
シャープと富士通・東芝の携帯電話合弁会社が、それぞれ早ければ年内に新しいスマートフォンをNTTドコモから発売することが30日、明らかになった。

 電子マネーの「おサイフケータイ」やワンセグ機能がついているのが特徴だ。スマートフォン市場では、ソフトバンクの「iPhone(アイフォーン、アップル製)」や、NTTドコモの「エクスペリア(ソニー・エリクソン製)」が先行しているが、機能を強化した新型スマートフォン投入で追撃を図る。

iPhoneといえば、やっぱりAppleが提供してくれる、最高のユーザーエクスペリエンスが特徴だけど、Androidの強みは、オープンソースでガツガツとターゲットに向けてカスタマイズ提供ができるところかな。

日本のスマートフォン市場では、AndroidよりもiPhoneが先陣を切って普及。そして日本人の「スマートフォンと言えば」は、今のところiPhone。
なのでその時流に乗って、どんどん加速度的にiPhoneのシェアが拡大。

うんうん、ここまでは、とてもうなづける。

でも、果たしてiPhoneが日本人の「多数」にしっかりとフィットした端末かどうかが問題。

あっ、ちなみに、僕個人はiPhoneユーザー。プラスで社用にガラパゴス携帯を所有。

ガラパゴス携帯とスマートフォンの2台を所有するユーザーならまだしも、ガラケーからスマートフォンに乗り換えた、あまり最新端末リテラシーの高くない人々からすると、その「日本人臭」の少なさに、多少のぎこちなさも感じているのでは?とは常に思っていた。

つまりは、マルチメディアとして活用したり、コミュニティツールを使いこなしたり、アプリとか好奇心持って探しに行ったり、なんかそういう用途にしっかりとした目的を置いている人は、とてもスマートフォン、お利口さんに働いてくれるだろうけど、そうでない、単純に「携帯持ちたいんや」というような一般ユーザーにとっては、旧態以前の便利さを多少犠牲にせざるを得ないこともあろう。

そこで、Android、きましたか。
おサイフケータイにワンセグ、やっぱりきましたね、日本人臭い、否、日本人好みの便利さを詰め込んだスマートフォン。

やっぱりそうよね、日本のガラパゴス携帯って、なんだかんだ言うて、生活のお供とするに、とても優秀な端末やもんね。
その便利さを犠牲に、流行の端末持ったとしても、やがては、その便利さに、欲求が向かっていっちゃうだろうし、それこそが、携帯端末の携帯たる所以といってしまえば、合点。

さぁさぁ、ここら辺から、スマホのシェアにおもしろい変動の兆候が現れるのではないでしょうか。

そして、再び、スマートフォンさえもガラパゴス化させてしまう、日本の特異な欲求実現をその市場に。

こうご期待でんなぁ。