大阪モダンディスコ

大阪のモノ書きでありWeb屋であり広告屋。 ロクデモナイ売文稼業家としてメシを食っていける日を夢から現実に変えるべく、うぬぼれ一本で今日もくだらん文字を書き続ける。

高校時代は人の上に人を作って人の下に人を作る、そして自分はいつだって、下じゃないか。-書評-『桐島、部活やめるってよ』

くっきりと芽生えた自我を、共に時間を過ごす同世代たちに、擦られ擦られ、時に磨耗したり、時におっきくなったりして、なんとも多彩で、なんとも鬱屈としていて、心の中が混沌としてしまう。

高校生活。

思い返せば「淡い」なんて表現されてしまうけれども、あの日あの時あの場所にいた自分たちは、何ともコントラストの強い渦の中に巻き込まれて、まるで、変化球の投げ方を知らない投手が、九回までずっと、一球入魂のストレートを投げ続けるかのように、もうヘロヘロ。

高校生活。

回避のできない悩みや、心の中に棲む憂鬱さが、日々そのランキングを入れ替え入れ替え、そのどれもこれもに答えを見出そうとして、わずかばかりの解答スペースに、大量の感情でもって、答案を書き込むような。

高校生活。

それはきっと、自分という存在の輪郭を、周りの人たちと比較しまくることで、必死に縁取りしていき、一喜一憂しながら、形作っていく期間。

それが、高校生活のような気がする。

子どもから脱却したフリをして、大人の仲間入りをしたフリをして、その実、フリりしかできていない自分に気づいて、自分はいったいどっちなんだ?他人が求める「自分像」はいったい何なんだ?それに応えなきゃ応えなきゃ、じゃないと自分が自分でいれなくなってしまう。

抱く感情、その一分一秒、どこを切り取ってみても、きっと美しい。
ハロー高校生活。

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手紙はチャーミングでいて、人の複雑な感情のミルフィールをひも解いてくれる、素敵な伝達手段。 -書評- 『三島由紀夫レター教室』

手紙って、何でこんなにも、チャーミングで素敵なんだ。

想いを綴るっていうことは、何でこんなにも、可憐で清々しい気持ちになるんだ。

ああ、手紙を書きたい。
手紙、書いて、投函して、想いを届けたい。

そうだそうだ、想いを伝えることに、便利さや手軽さや素早さなんて、ほんとは不要なんだな。

相手に伝えるって行為は、会って目を見て伝えることと、じっくりと想いを熟成させて伝える手紙、だけで充分なはずなんだ、きっと。

自分も含め、現代人よ、とても貴重な行為を置き去りにしてしまったね。
そして、とても貴重な手段を失ってしまったね。

自分の気持ちを自分の言葉と自分の表現で、相手に届けられる、心のこもった伝達手段。
それでいて、見栄や嘘、建前や強がりも、しっかりと盛り込める、心のこもった伝達手段。

総じてそれを、チャーミングな表現手段と呼ぼうじゃないか。

嗚呼、手紙、書きたい。


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やがてみんな大切な何かを失ってしまう。それならば今は、何ひとつ失わずに生きていたい。 -書評- その日のまえに

やがてみんな誰しもが、終わってしまうんだ。
今生きてるこの時間が過程だとしたら、誰しもに終焉は訪れるんだ。

だからといって、終わりたくないから、僕はまだまだ終わりたくないから、どんな惨めな格好でもいいから、できるだけ後悔のないように、できるだけ笑っていられるように。

そう思う。

いつかはきっと、何かを失くしてしまうだろうから、今あるこの時間や、大切な人の命、そして自分の命までをも。

そして、失うこと、それは決してその時間を選ばせてくれない。
目覚まし時計のアラームのように、むくりと起き出したい時間を設定して、そんな都合のいい具合にして、事が起こることなんて、決してない。

だから、いつまで続くか不明瞭なこの毎日の中で、僕は、どんな小さなことでも失うことを選択したくない。後悔することを選択したくない。何ひとつをも、無駄にしたくない。

そして知っている。

そんな気構えを持ってしたって、この中途半端な、人間という生き物は、日々何かを失い、後悔し、無駄にし続けるから。
だから、できなくたっていい。そんなカッコよくなくたっていい。そんな気持ちを持っているだけでいい。

本当に大切な何かを、失うことを告げられたとき、自ずと人は、その襟首を正すんじゃないだろうか。

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人の幸せを願うことを「子どものころから伝えておく」っていう思いがどこまでも巡る。-書評- 『銀河鉄道の夜』

僕たちは、とてもとても小さな世界で生きていると思うんだ。

とてもとても小さな意識の中で、例えば、同じ電車の中に乗り込み、いつもとちょっとだけ違う光景を見たりとか、今日のお昼には、いつも食べてるメニューの中からどれを選ぼうかって考えたり、持っている服の中から、今日の気分に合わせた服を選んでみたり、毎週見ているテレビ番組の、新しい企画を期待してみたり、時には、決められた時間に決められた場所に行って、決められたものを買ったり、決められたもので遊んだり。

そうやって、小さくまとまって、コンパクトにまとまって、狭くって、息苦しくって、窮屈な世界の中で、生きていると思うんだ。

だから、大切な人を想うとき、大切な人に会いたいって望むとき、誰かの幸せを願うとき、誰かと一緒に幸せになりたいって願うとき、そのとき、そのときだけは、世界が、とてもとても大きなものになると思うんだ。

どこまでも穏やかに続く海を見てみたり、両手じゃ抱えきれないほどの広大に広がる夜景を見てみたり、無心の思いで雪景色を眺めてみたり、そして、今いる場所からふと見上げてみて、少しばかりの星が輝く、大きな大きな空を仰いでみたりする。

そんな瞬きの間に、きっと、銀河鉄道は、ジョバンニを迎えにきたんだと思う。

世界が、とてもとても大きなものになったときじゃないと、感じれない何かと、見えない何かと、分からない何かを、いろいろな人から教えてもらうために、銀河鉄道は、銀河ステーションからジョバンニを連れて、走り出したんだと思う。

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可能性を追いかけられることが、何よりも僕らが恵まれている証拠だと思う。 -書評- 『路傍の石』

今、僕たちが、何が恵まれているかを考えるとき、世の中に物が溢れかえって、どんなものでも手に入れようと思えば、それなりに取り揃えた生活ができること、じゃなくて、飽食の時代をとうの昔に迎えて、食べようと思えば腹いっぱい食べられて、むしろ、多いから残す、嫌いなものだから残すといった具合に、食にも不自由しなくて済むこと、じゃなくて、何が恵まれているかを考えるとき、それは、

『可能性の多さ』

なんだと思う。

何かを成し遂げられる可能性、何かに挑戦する可能性、何かを変えられる可能性、誰かと想い合える可能性、誰かに打ち勝てる可能性、喜びを手に入れられる可能性、楽しめる可能性、笑える可能性、それら全ての可能性が、今の僕らは、はるかに恵まれている。

誰と比べて恵まれているかって?

今日の僕らは、昨日の人たちよりも恵まれていて、昨日の人たちは、一昨日の人たちよりも恵まれている。

誤解を怖れずに書くならば、今の僕たちは、昔の人たちよりも、はるかにずっと恵まれていて、はるかにずっと可能性に満ちている。

ただしそれは、心の問題じゃなくて、物質や環境や時代において、規制や統制や弾圧の量において。

路傍の石を初めて読んで、僕たちが、いかにその『可能性の多さ』に気づかずに、なんの可能性をも意識せず、その中でいて、足りないものや制限されるものに、グチグチと不満ばかり漏らし、どれだけ、可能性というものに、軟弱に向き合ってしまっているかを思い知らされた。


路傍の石 (新潮文庫)
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社会とか政治とか生活とか、ここんところ、なんかバタバタあって、ちょっと真面目に書いてみようと思った。

人は、疑問を持たなくなってしまったら、終わりだと思う。
人は、持った疑問をやり過ごせるようになってしまったら、終わりだと思う。
そして、それをやり過ごすことに、立派な言い訳をつけるようになってしまったら、完全に終わりだと思う。

社会とか政治とか生活とか、ここんところ、なんかバタバタあって、ちょっと真面目に書いてみようと思った。

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人を管理する立場の人間の、なんと愚かなこと。少しでも多くの人が、社会に出て、笑えますように。

社会に出て、いろんな人の考え方を見たり聞いたり触れたりしていると、「他人のダメな部分」を探すことに躍起になっている人の、なんと多いことだろうと思ってしまう。

世の中には、管理職というポジションが、どうやらあるみたいだけど、そこの人たちは、管理職と呼ばれるくらいだから、仕事はもちろんのこと、人も管理するんよね。

人を管理か。

果たして、そんなことをきちんとできるくらいの人間って、どれくらいいるんだろう。肩書きをもらったからって、できる芸当じゃないよね。

でもね、いろいろと愚かな人たちを見てると、あることに気づいたんだ。
こんなにもたくさんの愚かな人を見ていると、悲しいけれど、やっぱり気づいてしまう部分がたくさんある。

少しでも多くの人が、社会に出て、笑えますように。
一生のうちの大半の時間を過ごす、社会という場が、少しでも楽しくなりますように。

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上などさえ見ずに、到底、空など仰がずに生きてきた自分の存在とは、いったい何か。 -書評- 苦役列車

私小説には、なぜにもこんなに、退廃的な雰囲気がぴったりとくるのだろうか?
人間の退廃的な部分には、どんな魅力が潜んでいるのだろうか?

それをひも解く、私小説というやつ。

自分自身と対話をすればするほど、自分の中だけに潜み、とうてい他人にお披露目することさえないような感情が、紡ぎだされる。

それを束ね束ねすると、きっと、まるで別人格の自分というものが、出来上がる気がしてならない。

その別人格の自分というやつは、陽のあたる場所ではなく、鬱蒼と、じめじめと、湿っぽい、陰の中でさんざん育っていやがるもんだから、それはそれは、そこをフューチャーすると、もう退廃的で刹那的でたまらん。

しかし、その部分があるからこそ、日常の、ある意味、捏造された自分像というやつは、立派に舞い、立派に踊り、立派に歌えるってなもんだから、あんがい、その陰の根暗な自分も、悪くはない。

そうして、その部分に陽ではなく、人工的なスポットを当ててみると、それはもう、別の人間としての、ひとつの物語が誕生するわけで、それこそが、自分の中で思う、私小説的な部分。

誰しもが、きっと持っている。
誰しもに、きっと潜んでいる。

あとは、そいつと対話するか。そいつを、直視するか。そいつに、主役を任せられるか。

それを決めるのは、もう、あなたの弱さだけでしかない。


苦役列車 (新潮文庫)
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摩訶不思議なことや奇想天外なことをすっかり信じさせてくれるドキドキ。 -書評- おーい でてこーい ショートショート傑作選

こどものころは、摩訶不思議なことや奇想天外なこと、すごくすごく信じていて、自分には実は、信じられない力が備わっているんじゃないかとか、ある日突然、珍妙な事件に巻き込まれて、これまでとは、全然違った毎日が始まったりするんじゃないかとか。

そうやって、毎日、胸をドキドキさせて、まだ見ぬ何かに期待して、だから一日一日が、新鮮に過ぎていく。

でも、いつからだろう、歳を重ねるごとに人って、経験したものの中から、学んだものの中から、見聞きしたものの中から、覚えたことの中から、信じられるものをどんどん選別していって、ふるいにかけて、そんで残ったものだけを信じようとする。

その選別の末に残らなかったものは、まるで鼻で笑い飛ばすくらいに、どうでもよくなって。

ショートショートには、忘れかけていたドキドキというか、今ではすっかり見ようともしなくなってしまった自分の胸の中のドキドキに、再び出会わせてくれるような、そんな、こどものような興奮と感動を覚える。

何も変わらない毎日が、毎日ずっと続くとしたら、どんな気分だろう?
焼き増しのような毎日が、ずっとずっと続くとしたら、どんな気分だろう?

でも、おとなは、頭が固くなってしまってるから、気をつけないと、墓場まで、つまらない毎日が繰り返されることになってしまう。

昨日したこと、今日も無意識にしていたり。
先週行ったところに、機械的に今週も行っていたり。

おとなたちがすっかり信じられなくなってしまったものに、ちゃんと心を奮わせて、ちゃんと胸をドキドキさせて、そうやって、それを、信じられるようなものに変えていけるのは、ぼくたち、おとなの素晴らしい才能なのに。

おーいでてこーい ショートショート傑作選 (講談社青い鳥文庫)
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自分が思う自分。周りが思う自分。乖離。そして、故郷。

「学生の頃はあんな風じゃなかったのに、アイツ、変わったよな?」

とは、よく聞く話。

例えば、学生の頃は、目立たずおとなしかった印象の、同じクラスの女子生徒が、卒業し社会人になった後、それはそれは濃ゆいメイクを施し、別人のように華やかな雰囲気になって、煌びやかな人生を送っているように見受けられるというような、まさにアレ。

極端な場合には、ギャルのようなキャラクターに変貌してしまい、言動や行動もすっかり大胆になり、果てには男性付き合いもフシダラで淫らになってしまったりとか。

男性の場合だったら、真面目なグループに属していたような奴が、大人になる過程で、ひょんなことから、邪な道にそれてしまい、当時からは到底想像もできないような容姿、生活、人間関係などを持つようになったり。

最近、ふと思うんです。

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強い者が人を挫くよりも、弱き者が防衛本能の赴くままキバを剥く攻撃の方が、剣先は鋭い。-書評- 暗渠の宿

例えば林檎を強く握ってみる。

力の強い人間であれば、いとも容易く林檎をその力で握りつぶせることを、自身のその強い力加減を持って、知っている。
しかし、力の弱いに人間は、林檎を砕くことさえできない力ゆえに、どこまで握れば林檎というものが、砕けてしまうのかを、知らない。

林檎の場合は、静物。

これがいざ、こちらに向かってくる物、例えばそれが人間だとするならば、こちらの意図しないように、どんどんどんどん動いてくる。
自分という人間の心の中や視界の中、感情の中に、どんどん侵攻してくる。

人はこれらの侵攻に対しての対処を、二通り持っているような気がする。
ひとつめは、受け入れること。そして、もうひとつは、

攻撃。

強い者が人を挫くよりも、弱き者が防衛本能の赴くままキバを剥く攻撃の方が、剣先は鋭いんじゃないだろうか。

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夢と触れ合って生きていくことが、ある種の贅沢な生き方なような気がして仕方がない。-書評- 芸人交換日記

夢は、人にとって、とても柔軟なものであって欲しいと思う。

夢を見るもよし。夢を追うもよし。夢を語るもよし。夢を語り合うもよし。夢を諦めるもよし。夢を捨てるもよし。夢見心地になるもよし。夢にすがるもよし。夢がないのもよし。

僕は、そうやって、人はいつ何どきも、いろいろな形で夢と触れ合って生きていくことが、ある種の贅沢な生き方なような気がして仕方がない。

夢を声高々に語るとき、人は目を輝かせる。
夢がないと空っぽになるとき、人の目は空虚に輝く。

ともかく、これだけは言えるんだ。

夢って、めちゃエエもんやないかって。


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ちっちゃな旅は、いつでもどこでも気張らずに。-書評- そうだ、ローカル線、ソースカツ丼

「あぁ、缶ビール持って、ちっちゃな旅に出たい。乗りなれた電車の線の、降りたことのない駅とか、町とか、プラプラ歩きたい」

そんな自分の元来の『ちっちゃな旅』欲をふんだんにかきたててくれるエッセイ。

人は出会ったことのないものに出会うために、出かけたり旅に出たり。それはつまりは、別に隣町にプイと出るだけでも、普段右に曲がる角を左に曲がるだけでも、いつも身だしなみを整えるために鏡代わりに使うガラス張りの反対の景色を、ただそれだけでも、出会ったことのないものに出会えるものだ。

そう信じている。

そこいらじゅうにある、まだ見たことのないものを見に行こう。
なんだか薄汚れた佇まいだけども、ぜったい旨いよな、この店って、前から目をつけていた店に食べに行こう。

世の中は、まだ知らないものたちで、きっと溢れかえっている。

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生きていることに対する虚無感は、動だろうが静だろうが付きまとう。-書評- 蛇にピアス

やはり、金原ひとみさんに、ハマってしまっているようだ。

先日読んだ、アッシュベイビーから他の作家さんの数冊を経て、やはり手に取ってしまった、本作『蛇にピアス』

どうやら、金原ひとみの世界観には、長期の離脱は許されないみたいだ、なるほど癖になる。

本作を読んで、生きていることに対する虚無感について考える。

自分自身と対話して、その対話のテーマが虚無だったりする。そうすると、どんどんと自分が生きていることそのものが虚しく感じてしまい、しまいには虚無の渦に飲み込まれて、もがき苦しむ始末。

そんな折、太陽の光でさえ、白々しくも感じたりする。


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女性の恋の目線とは、男の想像もつかないもんだ。-書評- アッシュベイビー

金原ひとみさんの『アッシュベイビー』を、本屋で手に取る。

そういやこの方『蛇にピアス』書いてはった人やなぁ。そういや吉高由里子の、すっげぇブッ飛んだ映画やった気がするなぁ。

そんな風な記憶から、読んでみたくなり、本屋で手に取った。
背表紙のあらすじを読んでみたところ内容は、えらいすごいテーマで本書きはる人やなぁって程度で、そんなに衝撃的な印象はなかったものの、いざ、読んでみて、衝撃。

こういうのって、女性の恋への、本心なの?

っていう驚き。なんか、女性って、素直なんだなぁって。

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なんとまぁ恋の終わりを可愛らしく描きはる人だ -書評- さがしもの

この世の中に、恋の終わりを経験したことがない、なんていう人は、全くといって、いないんじゃないだろうか。

まぁこの際「俺は毎回振る側やから、失恋したことない」とか「ワタシは基本的に男を捨ててきたタイプだから」とか、そういった類の可愛げのない話も、どれもこれもを、恋の終わり経験者としてしまおうじゃないか。

角田光代さんの『さがしもの』は、すごく等身大に恋愛が描かれた本であり、また『本』をテーマに書き連ねられた短編集で、なので、そのどれにも、本を背景とした物語が綴られていて、けっこう忘れかけてた胸の奥の敏感な部分が刺激されます。

皆さん、恋の終わり、あの、部屋にひとり、ぽつんと佇む、もしくは膝をつき、恋人の持ち物を眺め、しばし時を止め、時をさかのぼり、「あの頃」の温度に、しばし温められるという経験、お持ちじゃないでしょうか。

クリスマス近づくこの季節。
12月のイルミネーションを見て、少しセピア色に感じてしまう、そんなあなたにオススメの一冊です。

a1380_000394続きを読む

今年の棚卸し

今年の棚卸し。

さぁ『今年一年を楽しく過ごす』という今年の抱負。果たしてそれは、実現できたのか否か。答えはというと、

できた。

そう、今年一年、とにかく楽しんだ。もちろん去年よりも。もちろん一昨年よりも、ずっとずっと、楽しんだ。

そりゃ、一年を楽しく過ごす言うてるんやから、楽しくないわけがないわなぁ。ほんまに、ぎょうさん楽しんだ気がする。

なので、ちょっと気は早いけども、まだ醍醐味な二ヶ月間が残ってはいるけども、ここいらで棚卸し。残りの二ヶ月を全力疾走できるように。来年に向けて加速をつけられるように

棚卸し。

20121105
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日本人の表現の暗さって、いったい何だ? -映画評- その男凶暴につき・3-4×10月

これまで何度も観てきたにも関わらず、急にまた、北野武映画を観たくなり、夜中にコソコソとDVD鑑賞。
ヘッドフォンを付けて、閉鎖空間にしてしまった後、再生。

北野武映画、特に初期の頃のあの、静寂から一気にズドンと鳴る、あの恐怖感がたまらなく好きで、これはきっと、北野武映画の初期作品を子供の頃に観ていたことの影響から、「暴力」とか「過激」とかそういった類の感覚ではなく、「恐怖」というような感覚を刺激されるんだと思う。

ある種、みんながお化け屋敷に好んで入るような、そんな感覚。

で、『その男凶暴につき』と『3-4×10月』。

20121012

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八方ブスとして生きてみないか。-映画- なくもんか

今さらながら映画『なくもんか』を観たので、ちょっと書いてみる。

20120919

八方美人って、なんだ?
八方美人って、なんなんだ?

映画『なくもんか』、阿部サダヲ扮する祐太は、とても人が良く、自分が抱える悲しい生い立ちや家族の問題を、みじんも感じさせないほどの、いい人っぷり。

耐える?
違う。
貫く?
違う。
抗う?
違う。

優しさや思いやりっていうのは、そんな息苦しいもんじゃないのかもしれない。時にそれは、偽善に映るかもしれない。いや、大半が偽善からくるものなのかもしれない。

でも、ないよりあるほうがいいじゃない。でも、優しくないより優しいほうがいいじゃない。

ほらほら、あなた、どんな時でも笑顔でいれますか?いようと努めていますか?諦めちゃいけません。それを、好きでやってください。と、ぼくはぼくに言い聞かせる。

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結果が大事なのか、プロセスが大事なのか?いえいえ、どうせ生きるなら、どっちもごちゃ混ぜでしょ。

先日、どこかの誰かにこんな風に言われました。

「君のプロセスなんかどうだっていいんだよ。要は結果なんだよ」

先日、どこかの誰かが言ってました。

「結果だけを見られるなんて納得できない。大切なのはプロセスなんだよな」

なるほど。
なるほど。
なるほど、なっ。

20120913
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about me

大阪モダンディスコ
常盤 英孝
自分史[プロフィール]

大阪のモノ書きでありWeb屋であり広告屋。

どうにかロクデモナイ売文稼業家としてメシを食っていける日を夢から現実に変えるべく、うぬぼれ一本で今日もくだらん文字を書き続ける日々。

大阪を盛り上げるべく、たくさんの人と出会い、とにかく"コトを起こす"ことをお酒の肴に呑んだり、わいわいやったり、時には本気で"コトを起こしたり"など。

日々、書き、描き、話し、モノづくりをしています。

モノ書きとして活動しながら、中小企業・個人事業主の方々のWebサイト制作のニーズを叶えるべく、そのお手伝いもしています。

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