大阪モダンディスコ

大阪のモノ書きでありWeb屋であり広告屋。超短編小説で世界を狙います!「小説書き+クリエイター+マーケッター」の切り口で記事を配信します。

抽象化とお笑い!?前田裕二社長の抽象化の概念をたとえツッコミに当てはめて、笑いが穫れる人間になってみよう。

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SHOWROOM前田裕二社長と池上彰さんの『深層NEWS』での対談を見ていて、たくさんの気づきを得ました。やはり、前田社長といえば、抽象化。この抽象化の概念を、大阪人らしく、お笑いに当てはめてみようと考えました。抽象化が最も活かされるのが、「たとえツッコミ」なのです。

では、抽象化と「たとえツッコミ」には、どのような関係があるのでしょうか……?続きを読む

成功への近道は、努力の見極めと圧倒的な努力。-書評-『人生の勝算(前田裕二)』

勝算=勝てそうな見込み。それは紛れもなく、他者が算段してくれるものでも天からのギフトでもなく、自らが組み立てはじき出すものだと、本書を読んで納得させられた。

エンタメに携わっている人、ビジネスの世界に身を置いている人にとって、気づいてそうで気づけていない貴重な答えが物語の中に敷き詰められた本書。著者本人が歩んできた轍の中からの気づきだからこそ、リアリティと重みがある。

具体的なメソッドが書かれたビジネス本なら、今日から、いや、今すぐにでも取り組むことができる。一方、本書は著者である前田裕二の「人生の勝算」についての概念が語られている。にも関わらず、今すぐにも実践したくなる。

著者が語る「人生の勝算」とはいったいどんなものだろうか……?

人生の勝算 (NewsPicks Book)
前田 裕二
幻冬舎 (2017-06-30)
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英語学習の根底に必要不可欠な2つのこと。あなたのやりたいこと、言いたいことは何?-書評-『英語の多動力(堀江貴文)』

英語学習の根底に必要不可欠な2つのことに、本著を読んで気づかされた。
それは、

「あなたのやりたいことは何?」
「あなたの言いたいことは何?」

という2つの問いを明確に持つこと。

学びは通過点。その先に何か実現したいことがあるはず。それが明確になっていないと、どこに向かって学べばいいのか見失ってしまうし、成功体験も積み上げて行けない。

そんな英語学習の根底に必要なマインドを学べる本著の見どころとは……?

英語の多動力
英語の多動力
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堀江貴文
ディーエイチシー
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歌い手や配信者はなぜコアなファンを獲得できるのか!?ファンとのエンゲージメントについて考えてみる。

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表現活動をしていたり、商品・サービスを提供していたりする人で、顧客のファン化に悩んでいる人は少なくないはずです。

今回は、アーティスト・表現者・自社商品を販売している人、自社サービスを提供している人に向けて、ファンとのエンゲージメント(つながりの強さ)を深める方法について考えてみたいと思います。続きを読む

多動力の時代だからこそ、自分にキャッチコピーを。-書評-『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術(伊藤羊一)』

多動力の時代だからこそ、自分が何者なのかは、瞬時に的確に相手に説明できたほうがいい。
他人の奴隷になる時間を減らすべき時代だからこそ、他人に使わせる時間も減らすのがマナー。聞く耳を持ってもらえるのが一瞬であると理解し、削ぎ落とされた言葉を用いるべし。

著者の指摘する『1分でまとまらない話は、結局何時間かけて話しても伝わらない』には感銘。
「相手に伝え相手を動かす」ための著者のメソッドとは……?

1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
伊藤 羊一
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財務分析に興味を持った営業担当、経営者の入門書。-書評-『10分で読み解く!一流の営業マンになるための財務分析(大野 潔)』

簿記の知識を経営にもしっかりと活かしてみたくて、手始めに入門書的な本書をkindle版で購入してみた。『10分で読み解く』という見出しにふさわしく、とてもシンプルで且つ、実用的な数字を読み取るための"入り口"が示されている。

本書での数字の読み解き方を、さらにディープに、より実践的に深掘りしてみたくなる一冊。その中身とは……?

10分で読み解く!一流の営業マンになるための財務分析
ごきげんビジネス出版 (2015-11-26)
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日々の仕事の中で「不自由・我慢・無理強い・理不尽」を持つ人は必見の価値あり。-書評-『自分は自分、バカはバカ。他人に振り回されない一人勝ちメンタル術(ひろゆき(西村博之))』

社会には害悪厨が多い。無自覚で他人の時間を奪う厨。自分という常識を他人にも振りかざしてくる厨。相手にしてしてしまうと、こちらの人生が擦り減ってしまう。そんな害悪厨が蔓延っている。

上司、同僚、得意先、取引先。そんな人間関係のなかで、もはや逃げられないと諦めてはいませんか? これが社会なんだと疑いもせず、無条件に従ってはいませんか?

そんな害悪厨をスルーすべく、本作では、他人に振り回されない一人勝ちメンタル術をひろゆきが語ります。『基本、他人は「見下す」が勝ち。』と書かれる本作表紙。そこから学べるものとは……?


自分は自分、バカはバカ。 他人に振り回されない一人勝ちメンタル術
ひろゆき(西村博之)
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「時計の針はかならず重なるから」と、あなたのそばにそっと寄り添ってくれる感動の名作。-書評-『チックタック〜約束の時計台〜』

『たいじょうぶ。時計の針はかならず重なるから』

この言葉に、どれだけの人が救われるだろうか。この言葉が意味するものを心で感じ取ったなら、どれだけの人が救われるだろうか。

世間一般的に、「子どもから大人まで楽しめる」という表現が用いられることがある。要するに、子どもから大人まで楽しめる、そんな楽しみの幅があるっていう意味で。でも、本作を読了して思った。

「子どもが楽しめるものは、大人だって楽しい」と。大人は楽しむことに、あーじゃこーじゃと、説明を求めるけれど、直感で楽しさを感じられる子どもはすごいし、だからこそ、子どもが楽しいものは、大人だって楽しい。

本作は「にしのあきひろ作品史上、もっとも残酷で、もっとも美しい物語。」と評される。

確かに、生きることは残酷。だけれど、生きることはやっぱり美しい。あなたの胸の中にもきっと、本作の約束の時計台のように、思いが報われず、11時59分で止まってしまった時計があるはず。本作はそんなあなたのそばに、「時計の針はかならず重なるから大丈夫」と、そっと寄り添ってくれる作品です。

チックタック 約束の時計台
にしの あきひろ
幻冬舎 (2019-04-18)
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答えは用意されている。答えの探し方も用意されている。それなのになぜ動かない人がいるの?総コモディティ化時代の差別化とは? -書評-『情報だけ武器にしろ。(堀江貴文)』

副題の『お金や人脈、学歴はいらない!』というフレーズが刺さる。要するに、ひと昔前には、その人の価値を裏付けていたものが、今の時代には価値を発揮しないということ。

総コモディティ化。すなわち、高付加価値を持っていた商品の市場価値が低下し、一般的な商品になること。情報も技術も誰でも手にできる時代。しかも瞬時に。もはやそこに価値なんてない。

やってない奴は消えるし、やってる奴は生き残る。そういう時代はとっくにはじまっている。

本作では「相対的未来」を見抜く40の方法が語られている。そして、相対的未来を見抜くためには、とにかく情報が必要だと、ホリエモンは語る。

では、僕たちは情報とどう向き合えばいいのだろうか?


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オワコン日本において個人でワンチャン狙うために知っておきたい西村博之流の指南書。-書評-『働き方 完全無双(ひろゆき)』

財布を落としたことに気づいた瞬間、人はめっちゃ焦る。それなのに、今の日本の状況、これからの日本の未来については、楽観的。日本国民全員が、緩やかになだらかに堕ちていっていることに気づかねば。

本作では、表表紙の裏に書かれてあるとおり、「自分の人生、自分で守れよな。」のメッセージがひも解かれた指南が語られている。個人としての「攻め方」と「守り方」をマスターし、さらに企業の「論理」を身につけて、業界としてよりよい「環境」に身を置く、という生き抜き方、生き残り方。

本作を読んでいると実感する。日本はもう、僕らのことを守ってくれない。会社はもう、僕らのことを守ってくれない。じゃあ、誰が守ってくれるのだろうか。そう、自分で守るしかない、という現実を。

では、個人でワンチャン狙うには、どうすればいいのだろうか…?


働き方 完全無双
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ひろゆき
大和書房
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現金支払いは損していますよ!なぜ日本人は現金決済主義から脱せられないのだろう考察

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現金で支払ってるのって、確実に損してしますよね…。本来もらえるはずだったポイントをみすみす手放していたり、ATMからの現金引き出しで利用手数料を引かれたり。

昨今、ポイント社会にも関わらず、現金決済から離れられない日本人。なぜなんだろうと考え、レジ周りを観察してみたり、人の話を聞いてみたりして、輪郭がはっきりしてきた。

その実態とは……続きを読む

あなたは本著に詰め込まれた西野亮廣氏の戦略を体感できるか!?-書評-『新世界(西野亮廣)』

本作で読み取るべき、体感すべきは、書籍の向こう側にある!

お笑い芸人であり絵本作家であり、国内最大規模を誇るオンラインサロンの運営者である西野亮廣。本作でも、これからの時代の生き方がたっぷりと語られている。

第1章「貯信時代」では、「信用」が価値になるというこれからの時代(もう既にその時代に突入している)の生き方が示されている。

第2章「オンラインサロン」では、スポンサーに広告費を出してもらい、その予算の中で生きていく旧時代の生き方ではなく、お客さんから直接支持を受ける「ダイレクト課金」の考え方やオンラインサロン運営のノウハウなどが語られている。

そして、第3章「新世界」では、文字を通貨としたサイト「レターポット」へとつながる「言葉」の価値について語られている。

「はじめに」と「おわりに」も、西野氏の温かみが伝わる言葉が連ねられている。

本作は、とても実用的だ。
これからの時代を生きるための概念だけに留まらず、生きるためにはどうすればいいのか、具体的な行動を後押ししてくれる内容まで記されている。

つまりは、「こう考えなきゃダメ。なぜならこうだから。で、こうすればいいんだよ」までが書かれているため、新たな価値観を手に入れたうえで、どう行動すればいいのか。要するに、読了後からすぐに動きはじめられる、コスパの高い著作といえます。

そして、常日頃から西野氏が語る戦略の中でも、本作を読むことで確信に変わったことがあります。それは何かと言いますと…


新世界
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西野 亮廣
KADOKAWA (2018-11-16)
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超個人主義時代の到来。旧来の常識と共に沈没してしまわないように、明日へのチケットを探す術とは?-書評-『このままだと、日本に未来はないよね。(ひろゆき)』

そうか。日本は終わるのか。

今回の著書は、日本への悲観論。
これまでの著書と同様、ひろゆき氏が直接執筆しているわけではないだろう。ひろゆき氏の言葉を、出版社や編集者がまとめる、という感じですね。

帯にも「オワコン日本で"おいしく"生きるための未来予測&幸福論」と書かれているように、本著では未来という広いレンジのテーマを扱っている。そのため、話題がスピーディーに移り変わる。
未来の日本がどうなってしまうのか。ひろゆき氏の思考法を通じて未来の手がかりとなる情報収集ができる著書、と言えるのではないだろうか。

特に、第2章の「どうなる!? "オワコン日本"の10年後」を読んでいると、本当に僕らには未来がなさそうだと、心底悲観的になってしまう。

ただ、ひろゆき氏は、『「人と比べない幸せ」が人生をラクにする』とも語っているとおり、そんな世の中でもラクに生きていける方法ってあるよねと、その方法論についても指南してくれている。

だから、悲観する必要はないよね。しっかりと情報収集して、ラクに生きちゃえばいいんだよね。
時代を先読みする思考法、ここにあり、です。


このままだと、日本に未来はないよね。
ひろゆき(西村博之)
洋泉社
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自宅に居ながら、旅先で巻き起こる珍妙な出来事に、クスッと胸を躍らせる秀作ショートショート。-書評-『ショート・トリップ(森 絵都)』

旅の目的を、非日常としている人も多いはず。ただでさえ脱日常している空間の中、次々に珍妙な出来事が起こったとしたら……。それはもう愉快で痛快な体験でしかない。

で、それを味わわせてくれるのが、時にショートショートだったりもする。

ショートショートの作品が読みたくて、森 絵都の『ショート・トリップ』を手に取る。森 絵都の作品を読むのは初めてなので、他の作品の文体と比較したわけじゃないけれど、本作の文体はすごくドライで淡々と珍妙なストーリーを語る語り部のような印象を受けた。

語り部の印象とは逆に、景色の描写などがとても美しく、どちらかというと、登場人物たちの感情のほうが無機質な感じがして、すごく新鮮だった。ページを見開いてみると、感情部分がモノクロで、風景描写がカラフル。そんな二極化した映像が、脳内に飛び込んできた。


ショート・トリップ (集英社文庫)
森 絵都
集英社
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胸の中から甘酸っぱさが一気に飛びだすキュン作。その答えは、本作のタイトルとラストのワンフレーズにある。-書評-『世界は恋に落ちている(HoneyWorks)』

本作のタイトル『世界は恋に落ちている』と、そして本作のラストのワンフレーズ。
そこがシンクロした瞬間、胸の中から甘酸っぱさが一気に飛びだした。

恋愛って、無敵だね。ドキドキするって、最高だね。

恋に落ちている本人は、想いが伝わらなくてもどかしくなったり、片思いや失恋に苦しんだりと、とにかく感情が暴れまくって落ち着かない。

でも、それをドラマとして観る側は、片思いや失恋、気持ちを伝えるまでのプロセスや気持ちを伝えたあとの展開など、どこをどう切っても恋愛って絵になるもんだから、ドキドキする。

今はもう、キラキラした恋愛をする時期を過ぎた人でも、昔の自分に戻ってドキドキできたり、作品からもらったドキドキを、日々の栄養に変換したりと、やっぱり恋が持つ力ってすごい。

あと、恋って、"人"だけにするもんじゃなかったりするし。
何かの作品に恋したり、自分の夢に恋したりしている人だっていると思う。その根底に溢れている感情そのものが、きっと恋って言うんだろう。

大人ももっと、素直にドキドキすればいいのにな。
歳を重ね、経験が豊かになったもんだから、全部、思考の中で試してみて答えを出してしまう。
で、シミューレーション上、不満足な結果に終わるものには蓋をして、動きもしない。

不満足な結果が見えていても、満足に変えてみせる!
って情熱、みんなが持っていたはずなのにね。

素直に恋して、素直にドキドキ。そうすれば、こんな素晴らしい世界があったなんて、と、いつだって新しい世界に出会えるはず。


世界は恋に落ちている (角川ビーンズ文庫)
香坂茉里
KADOKAWA (2018-07-01)
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「すとぷり」の人気が立証!1997年から比べると1.25倍のスピードが主流の音楽シーンについて

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近ごろの「すとぷり」の人気には、ただただ驚かされるばかり。プロモーションの仕掛け方には、目を見張るばかりです。

現在6名で活動しているネットアイドルグループ「すとろべりーぷりんす」こと「すとぷり」。生放送や動画投稿サイトなどで活動されているユニットです。

ライブのチケットを販売すれば、即完売するほどの人気なのは周知の事実。それだけでなく、グッズ販売やプロモーションの仕掛け方もすごく今っぽい。

ファミリーマートのマルチコピー機を活用して、ダウンロードコンテンツを販売すれば、コピー機のインターネット接続が不安定になるほど。ヴィレッジバンガードや限定した特設コーナーのみ期間限定でオープンされるショップには、信じられないほどの長蛇の列。

さらには、1stミニアルバムの予約時に、楽天・Amazon・アニメイト・タワーレコード・ヴィレッジバンガード・オフィシャルグッズ通販サイト「いちごのおうじ商店」で、それぞれ異なる限定特典を設けて予約を行うなど、プロモーションの仕掛け方がユニークでおもしろい。

予約開始と同時に、それぞれのサイトのWebサーバーがダウンし、接続できない状態に。と同時に、Yahoo!の検索急上昇ワードでも上位を独占するなど、とにかくアプローチの仕方が今っぽいんです。

動画投稿サイトで歌い手として人気を集め、ユニットとして規模の大きな成功を収める。芸人であり絵本作家である西野亮廣氏が言う「マネタイズのタイミングを遅らせる」という手法と、見事に合致しているなぁと、感心、納得してしまうばかり。

そんな、すとぷりメンバーの「さとみ」が歌ってみたで公開している『アウトサイダー』を聴いていて、ふと気づいたことがあるのです。続きを読む

人生は短い。時間は限られている。いつまで生きられるか分からない。それなのに、バカに時間や感情を奪われている。-書評-『バカとつき合うな(堀江貴文・西野亮廣)』

「バカとつき合うな」と言われても、「バカとつき合わない」なんてできないよ、だって社会の中で生きてるんだもん。と、いつまでもバカで居続けようとするヤツが、最もバカだと気づいた。

わたくし、かなりのバカたちに、別れを告げました。いや、告げてみました。

すると、どうだろう。日々のストレスがほとんどと言っていいくらい消え去り、今日は肌寒いだの、今日は暖かいだのと、どうやら感覚を取り戻せたみたいで。これって他人の時間を生きていた自分が、自分自身の時間を生きはじめたんだよねと、空を見上げてみたり、本日も晴天なり。

社会の中にいると、矛盾を感じることも多い。理不尽に思うことも多い。泣き寝入りすることだって多いだろう。それらすべてを、バカの仕業だと考えてみる。バカの発言は基本的にバカなので、突き詰めてみると、そこには大した理由も正義もない。

じゃあ答えは、ひとつ。そいつを切ってしまおう。

でも、多くの人はこう言う。「たとえ相手がバカだと理解していても、うまく付き合わなきゃ、人間関係にヒビが入るし、仕事だってもらえなくなる。生活に支障が出てしまう……」、と。

でも、こう考えてみた。

バカを切ったことによって入ったヒビが生活に支障をきたしたり、バカを切ることによって仕事が減って生活ができなくなったり。それって、バカに依存して生きている人生だよねって。そもそも、バカありきの人生を送っているよねって。

それなのに、バカにストレスを溜めてしまっている。これ、無限ループじゃね?

バカを切ったくらいで生活に支障をきたさないためには、そんなヤツに依存しなくても生きていけるスキルだったり周りからの信用を得る必要がある。でも、バカに時間や感情を奪われ、精神的に疲弊してしまっていては、「脱・バカ」に踏み出せない。またしても無限ループ。

で、本著を読んで僕は決意してみました。
後のことはどうなってもいいから、この無限ループから抜け出してみよう。

で、やってみたところ、さすがのバカたちは、あれやこれや攻撃を仕掛けてきたものの、今回ばかりは決意の重さが違う。バカに迎合せず、NOしか言わないスタンスを取り続けた結果、

本日も晴天なり。


バカとつき合うな
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美徳は感じてもらうものであって、決して押し付けるものじゃない。-書評-『世界でバカにされる日本人 - 今すぐ知っておきたい本当のこと(谷本真由美)』

どうやら、世界の人からすると、日本人は嘘つきらしい。

ある外国人の方と会話したときのこと。日本人の印象を尋ねてみると、日本人は嘘つきだと言う。他国の中でも、日本人は嘘つきで有名なんだと言う。僕はそれを否定した。

僕の主張はこうだった。

相手のことを思いやるからこそ、相手の喜ぶことをしてあげたいし、相手に合わせた行動も取りたい。相手が満足することを考えながら、僕たち日本人は行動している、と。

外国人の方の解釈は違った。

自分の本心・本音と違う行動なわけでしょ? それって、自分が本当にやりたいこと、言いたいことと違うわけでしょ? なぜそんなことをするの? それって、嘘でしょ? 相手にとって失礼じゃない?

いやいや、相手にとって良かれと思って行動しているから、それは決して嘘じゃない。相手に喜んでもらいたいというのが、紛れもなく本心であり本音だから、嘘じゃないんだ。

じゃあもし、誰かが作って来てくれたお弁当が、すごく不味かったとするじゃない? それを食べて、日本人は何って言うの?

たとえば、「美味しいんだけど、なかなか独特な味付けだね」とか、味そのものの評価じゃなくて作ってくれたことに対して、ありがとうって言ったり。

でも、心の中は?

もちろん、不味いと思ってる。

じゃあ、嘘じゃん。それって嘘つきじゃん。だから、日本人って信用できないんだよ。顔では笑っているようでも、心の中じゃ笑ってないときだって多いし。その場では「OK!」って言っておきながら、後々になって、実は「OK!」じゃなかったらしいって、周りの人から聞かされたり。結局のところ、何考えてるかわからないんだよね、日本人って。

外国の人とコミュニケーションする機会をほとんど持たずに生きてきた僕は、そのとき、新たな価値観に気づいた。日本人が日本国内において、日本人同士のコミュニケーションを潤滑にするために行うこと、気遣い・遠慮・譲歩・思いやりなどの類は、外国の人からすると嘘に映ることもあるということ。あれは、日本人同士だから成り立つ感情の譲り合いなんだってこと。

僕はそれを日本人の美徳だと胸を張る。ただ、世界に目を向けると、それを美徳に感じない人がたくさんいるし、それを美徳だと胸を張る日本人のほうが、世界という視点で見ればマイノリティなんだということを忘れちゃいけない。

でも、世界でバカにされる日本人ならまだしも、嘘つきだと思われているなんて……。



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「やる奴」と「やらない奴」の2種類の人間しか存在しない時代になりましたよ。-書評-『革命のファンファーレ〜現代のお金と広告〜<西野亮廣>』

「やる奴」と「やらない奴」。
あなたはどっちの人間?

さて皆さん、「やる奴」と「やらない奴」の2種類の人間しか存在しない時代になりましたよ。
才能があるからとかお金があるからとか、そんな条件はもはや存在しない。思い立ったら今すぐにでも攻められる時代になり、自分の意思ひとつで何かを変えられる時代になりましたよ。

いやいや、インターネットがなかった頃は、そりゃ大変でしたよ。インターネット黎明期には、あれこれ試行錯誤して頑張りましたよ。そして整いましたよ。もう、整って久しいですよ。

そして、もうひとつの人間の分類。
それは、「今を生きる人」と「これまでを生きた人」の2種類。

今を生きる人の特徴は、現代にマッチした生き方を知っている人。現代に最適化するようアップデートい続けられる人。とにかく情報をたくさん手にし、とにかく動きまくる人。それが、今を生きる人。

で、これまでを生きた人の特徴は、これまでのやり方を現代に適応させようと頑張る人。これまでの実績を引っさげ、これまでの慣習を微妙にアップデートしながら、心のどこかでこれまでの名誉を誇り、「所詮今の時代なんて」と、酔っ払った際にでもトロッと愚痴がこぼれる人。

既に、革命は起きた。

革命によって価値観は変わった、のではなく、新しい価値観が生まれた。それに気づかない人たち、それに気づけない人たち、それを気づこうとしない人たち。

悲しいことに日本にはこれまでの時代を支えてくれた人の数が多すぎる。そして、その人たちの多くは、新しい価値観に気づかない、気づけない、気づこうとしない。で、その結果、新しい価値観を次代へと推し進める人たちの足を引っ張る。

いいかい?

これまでの歴史において、価値観が変わることなんて何度もあった。だから、これまでを生きた人の多くは、「俺らの時代にも価値観なんて何度も変わったぜ」と胸を張る。だけどそこが間違っている。価値観が変わったんじゃない。新しい価値観が生まれたんだ。だから、過去の数式・方程式・物差しじゃ測れない。

生きているうちに、この革命に立ち会えて良かった。

さぁ、戦う準備は整ったかい?

という言葉が現代には最適なフレーズじゃないってこと、もうわかるよね。
さぁ、準備なんてしなくていいから、とりあえず戦いに行こう。武器はあちらこちらに落ちている。拾いながら強くなろう。大冒険は、レベル1からスタートするからおもしろいんだ。


革命のファンファーレ 現代のお金と広告
西野 亮廣
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衰退していく日本。そして、その中にある企業。あなたの名前は何ですか?-書評-『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』

これからの未来、「食える人」と「食えない人」と「食うための武器」と「食えないことに対する言い訳」だけが存在する世の中になると思う。

作業と呼ばれる仕事の大半はAIが奪っていくだろうし、人間を働かせることが目的の仕事は淘汰されていくだろう。AIに何ができるのかを冷静に分析し、自分の仕事はAIで代替できるだろうか、AIのほうが品質の高いアウトプットができるのではないだろうか、という問いを持ち、考え考え考え、これからの行動を決定していかねばならない。

ルーティーンワークに従事しているなら、それはAIの得意分野だ。気をつけねば。
パソコンに向かって一生懸命、黙々と作業を続ける仕事に従事しているなら、それはAIの得意分野だ。気をつけねば。

で、もっと気をつけねばならないことがある。それは、未来にAIが台頭したとして、凄まじく合理的で効率的な世の中がやってきたとき、人々が裕福になるわけでは、決してない。ここは資本主義社会。世の中を凄まじく合理的で効率的にした仕掛け人だけが裕福になる。そう。人々じゃない。特定の人だけが裕福になる。だから、未来を甘く見ちゃいけない。

ただ、食うための武器は腐るほどある。考えれば作ることだってできるし、組み合わせれば新しいことだってできる。いつまでも成功し続けることは難しいかもしれないが、小さな成功を継続していくことは可能かもしれない。もちろん、成功に至るまでの失敗も、成功に包含する前提で、だ。

これからは、個人の時代。
仕事と自分の名前は、ワンセットだ。
自分の成果を会社の手柄にするな。自分の成果を代理店の手柄にするな。
名もなき仕事は、AIが奪っていく。

衰退していく日本。そして、その中にある企業。その中で、上を目指したとしても、どんな未来が待っているかは想像に易い。

あなたの名前は何ですか?


藤原和博の必ず食える1%の人になる方法
藤原 和博
東洋経済新報社
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著者

常盤英孝(ときわひでたか)

《3分後にはもう、別世界。》
3分くらいで読めるショートショートと呼ばれるショートストーリー書き。あとは、エッセイやコンテンツライティングなどの物書き全般と、Webデザイン、チラシデザイン、広告、Webマーケティング、おしゃべりなどをやっています。




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